【コデさん】金賞受賞者インタビュー[前編]

 消しゴムはんこファンの皆さん、ごきげんいかがでしょうか?国際イレイサースタンプ品評会開催委員長の中鉢久夫です。

 6月17日に開催された【第3回国際イレイサースタンプ品評会】の受賞作品発表後、最高金賞ならびに金賞を受賞された作家の皆様にインタビューを行いましたのでご紹介したいと思います。
 今回エントリーされた作品の制作秘話や苦労話、そして普段の作家としての活動や今後の展望について等々、消しゴムはんこへの強い想いをひしひしと感じる、とても中身の濃いお話をたくさんお聞きすることができました。

 シリーズでお送りする「第3回品評会 金賞受賞者インタビュー」、第1回目はエントリーナンバー26番【コデさん】のインタビュー[前編]です。どうぞご覧ください。


【コデさん】


-この度は金賞受賞本当におめでとうございます。今回の受賞について一言メッセージをお願いします。

コデさん:
賞をいただく事はなかなか無く、受け入れていただいた事を嬉しく思います。投票していただいた皆さん、私の作品に目を止めていただいた皆さん、ありがとうございました。

-コデさんが国際イレイサースタンプ品評会にエントリーしようと思ったきっかけや、エントリーのきっかけを作った出来事など、エントリーまでのエピソードがありましたら教えてください。

コデさん:
ハガキサイズの作品は2年程前から作成していて、アートコンペなどに消しゴム版画として出品していたのですが、捺した絵のみの展示になりただの印刷だと思われる事がよくあったんです。

-なるほど。おっしゃるとおり消しゴムはんこは印影と印面となるはんこがセットでひとつの作品ですからね。

コデさん:
はい。なので、いつも他の表現方法をいろいろと考えているのですが、そんな時に今回の品評会の存在を知り、ここであれば今までのやり方で出品できると思い参加させていただきました。

-そのような理由があったんですね。では続いて、今回受賞された作品のテーマや作品に込めた想い、そして作品が持つ世界観などを教えてください。

コデさん:
いつもリアルな背景の中に自分のイラストを落とし込む形で作成していて、自分が普段感じている事などを表現しているのですが、今回の作品には「街の住人」というタイトルが付いています。

-「街の住人」ですか。それでデザインの中にネズミのモチーフを織り込んであるんですね。

コデさん:
はい。説明としては、『人間は潔癖だから自分たちに都合の悪い物を排除していくわけで、そんな人間が作った街には人間以外の気配を感じないのだけれど、実際には他の命も暮らしていて、人間に害のある者かもしれないけれどその存在は忘れてはいけないと思うの。』という作品になっています。

-なるほど、そのようなメッセージを作品に盛り込んでいらっしゃったんですね。次にエントリー作品についてお伺いしますが、消しゴムはんこではあまり見かけない、とても写実的な図案ですね。これはどのようにして図案を作成されているんでしょうか?

コデさん:
写真を元に図案を作成しています。普段から気になる場所の写真を撮りためておいて、作品作成の際にコンセプトに合う写真を選択し、キャラクター等を書き込んで作成しています。

-そのような手法で作成されているんですね。では、普段制作している消しゴムはんこ作品も、今回のエントリー作品のような繊細で写実的なデザインが多いのでしょうか?

コデさん:
いえ、物量で言えば噛み砕いたイラストのような物が多いです。消ゴムはんこを作成するにあたっては、今回のような『作品』と、イベントで販売するような『商品』を、それぞれ違う考え方で作成します。

-なるほど。では、それぞれの考え方の違いについてもう少し詳しく聞かせてください。

コデさん:
『作品』の場合は、自分の表現したい物+インパクトのある物等を意識して作成するので、今回のような写実的なデザインを表現方法の1つとして使っています。一方、『商品』の場合は売れる物や多く作れる物等を意識して作成するので、可愛らしい使いやすい図案が多くなります。作家活動的にはイベントでの販売という方が多いので、イラストのようなデザインの物が多くなります。


次回[後編]に続きます。どうぞお楽しみに。


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(国際イレイサースタンプ品評会開催委員長 中鉢久夫 / 2018年7月20日更新)

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