うえむらゆみこさん連載「ハンコにできること、星の数ほど」 2021年5月号

　イレイサースタンプクリエイター・うえむらゆみこさんの連載「ハンコにできること、星の数ほど。」をお届けします。

消しゴムはんこファンの皆さま、こんにちは！
イレイサースタンプクリエイターのうえむらゆみこです。

消しゴムはんこにはたくさんの夢がつまっています。
ただ「消しゴムに絵をうつして彫る」というものではありません。
一生懸命彫ったはんこの向こう側にはたくさんの可能性があります。
そんな消しゴムはんこにできること。
星の数ほどたくさんある「ハンコにできること」を毎月ご紹介しています。

2月に上野の森美術館で開催されました「第26回日本の美術」に出展させていただきました。
消しゴムはんこがどれだけ美術の世界で通用するのか、私の挑戦でもありました。

JESCAの資格を取った頃に吉祥寺のカフェで仲間と集まり「いつか美術館で作品を展示できるような作家になりたいね」と夢を語り合った思い出があります。
あれから、8年。
上野の森美術館で作品を展示できることが決まった時、あの時の仲間との会話を思い出しました。
美術館で展示していただける、それだけでも光栄な出来事でした。
関東に住むハンカーさんたちが上野の森美術館に足を運んでくれて、本当に嬉しかったです。

嬉しい事はそれだけではありませんでした。
先月の終わりに連絡があり「第26回日本の美術」で私の作品「地球」が審査員特別賞を受賞したと電話がかかってきました。
本当に感激で嬉し泣きをしました。
今月末から受賞作家展が開催されるそうです。

感染防止対策のため、授賞式とレセプションパーティーは中止になってしまったのですが、また「地球」を展示していただける、それだけで胸がいっぱいになります。

今回の作品はあえて消しゴム原版だけを出品しました。
出品部門は「彫塑」です。
（今まで、版画として消しゴムはんこを捺した方の作品を出品する際は版画部門または洋画部門に出品していました）

今回「消しゴム版画」ではなく「彫塑」を選んだのは、消しゴムをまさに彫刻してその原版の美しさ、彫りのこだわりを見てほしかったからです。
今回の受賞の発表の後、新しいお話がいくつか舞い込みました。
今後の新作の展示作品は原版を飾る「彫塑」でいこうと思っています！

消しゴムはんこが皆さまの生活の彩りの一つに繋がりますように。
イレイサースタンプクリエイターうえむらゆみこがお届けしました。
また来月お会いしましょう！

【第26回　日本の美術　受賞作家展】
会期：2021年5月31日（月）～6月6日（日）
時間：11：00～19：00　※初日は15：00から、最終日は13：00まで
会場：ギャラリー八重洲・東京
東京都中央区八重洲2-1　八重洲地下街中1号

http://ameblo.jp/masa1109yumi/
http://www.facebook.com/atelierpocoapoco

◆バックナンバーはこちらから
https://www.keshigomu-hanko.com/archives/category/regular/uemura_yumiko

（消しゴムはんこライブラリー編集部・2021年5月10日配信）