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木村明子さん「さんぽ」コラム復活

 消しゴムはんこ作家・木村明子さん(くま五郎本舗)の連載「木村明子の新・さんぽではんこ」をお届けします。(隔月更新予定)


花粉が飛び交い洗濯物を外に干すのもためらわれる季節となりましたが皆様いかがお過ごしでしょうか。千葉県を拠点に活動している消しゴムはんこ彫り、木村明子と申します。

「木村明子という人物がどこかに出かけてはんこを彫る」というこの連載、「新」がつき隔月にて再開することとなりました。第1回となる今回は、本題に入る前に休載した当時について少しふれさせていただこうと思います。


思い起こせば約1年前、「ものネタ」という連載を2回更新した後、長い休載をさせていただきました。当時私は消しゴムはんこ活動でもプライベートでもかなりぐつぐつと煮詰まっており、当たり前のように行っていた日常的なことを、一旦白紙に戻し続けておりました。

連載を再開する現在、当時と何か環境が変わったのかと言うと実はまったく変わってはおらず、ただ、自身の精神と体型がいくらか図太くなりました。細かいことが気にならなくなった分、周りがよく見えるようになり、当たり前のように色々なことを行えることが幸せなのだと気がつきました。そして、また連載をさせていただきたくなりました。

休載以前同様つたない連載ではありますが、皆様におかれましてはこれまでもこれからも、何も考えずに読んでいただき、途中でくすりと笑っていただけましたらこんなに嬉しいことはございません。


さて、そんな全体的に図太くなった私が今回行ってきたのは、とある「猫カフェ」です。ご存じのない皆様にご説明いたしますと、「猫カフェ」とは「猫」がたくさんいる「カフェ」です。

ここだけの話ですが、私はかなりの猫好きです。そのため、猫カフェに向かう道中ではかなり特殊な心理状態でした。分かりやすく言いますと、「大好きなアイドルのライブに向かういちファン」という感じです。

そこでこの先、猫のことを「アイドル」、私を含めた猫好きの方々を「ファン」と表してみようと思います。


私と友人がとあるアイドルカフェにたどり着いた時、2重になっているドアの向こうで一匹のアイドルがしっぽを振っておりました。私の興奮度はかなり高まりましたが、「アイドルたちはテンションの高いファンを嫌がる」という知識がありましたのでなんとか平静を保つことができました。

カフェの店員さん(優しいお姉さんおふたり)がドアの向こうから声をかけてくださり、ご指示に従って靴からスリッパに履き替え、カメラとスマホ以外の荷物をロッカーにしまいました。その後、手をウェットティッシュで拭き消毒をしながら料金設定の説明を聞き、いよいよアイドルたちとの触れ合いの時間(1時間)が始まりました。


与えられた1時間の間、私はただただ写真を撮っておりました。本当はもちろん、アイドルたちと触れ合いたかったのです。でも、私はどうしたらアイドルたちがくつろげるのか、どこを触ったら喜んでもらえるのかが分かりません。アイドルたちが嫌がる顔だけは見たくない。そう思うと気軽に手を伸ばすわけにはいかず、せめてファインダー越し(ズーム使用)で少しでも近づけたら、そう思ったのです。

ただ、時々我慢できずにさわらせてもらいました。あこがれのピンクの肉球にもふれさせてもらえました。うわさ通りぷにぷにしていました。天にも昇る気持ちでした。


店内に突入した際、素敵なカメラ女子の先客がいらっしゃいました。本気さが伝わるカメラ(一眼レフ)を手にし、低い姿勢でシャッターを切っていらっしゃいます。今回一緒にアイドルに会いに行ってくれた友人もカメラ女子でして、おふたりともアイドルと同じ目線まで下がってカメラを構えておられます。「それか!! それがアイドル撮影のコツなのか!!」と悟った私もスマホ(デジタルカメラを忘れたため)を片手に床に這いつくばりました。

その姿を見ていた友人に後で聞いたところ、私は最終的にアイドルたちと同じような姿勢で床に転がっていたそうです。その場にいたアイドルたちとファンの皆様にお見苦しいものをお見せしてしまったことを、心より反省しております。


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アイドルたちとの夢のようなひとときは本当にあっという間でした。それまでアイドルたちに出会えるとしたら「偶然」に「街中」で、呼び止める方法も知らず遠目で見守るだけでした。それがこの時は、手を踏まれ、またがれ、しっぽでたたかれたりしたのです。こんな至近距離でアイドルたちとふれ合える日が来るなんて思いもよりませんでした。

アイドルたちはカフェという舞台で楽しそうに過ごしており、私のスマホにはたくさんの画像が残されました。また、あの素敵な舞台に行く日が来るような気がひしひしといたします。

ではまた!!

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