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消しゴムはんこの歴史を教えて!

消しゴムを彫ってインクをつけて捺すという遊びは、昭和中期より子どもたちの間で古くから親しまれてきました。1990年代にはコラムニストのナンシー関氏の活躍により「消しゴム版画」という言葉が世間一般に知られるようになり、版画のひとつとしても消しゴムを材料にする技法が浸透してきました。現在も多くの消しゴムはんこファンに愛されている専用消しゴム「はんけしくん」(ヒノデワシ株式会社)の登場は1995年。当時ナンシー関氏から大きな消しゴムの要望があり監修やパッケージデザインを受け商品化されたそうです。2000年代に入ると、消しゴム印を繰り返し押印してアートとして表現する山田泰幸氏が「消しゴムスタンプ」という技法を提唱。同時期には、雑貨クリエイターのこまけいこ氏が布小物などに捺して楽しむ「消しゴムはんこ」の技法書を出版。そして、かわいらしい図案で人気を集める津久井智子氏などの登場により、2000年代中期から後半にかけてホビーやハンドクラフト業界に「第一次消しゴムはんこブーム」が主婦層など女性の間で流行します。このブームの流れで、ハンドクラフトやアートの販売イベントでオリジナルの消しゴムはんこを販売するクリエイターも多数出現し、2007年からはじまったスタンプ専門イベント「スタンプカーニバル」でも、消しゴムはんこクリエイターの出展が多数を占めています。消しゴムはんこ専用の消しゴムにも「はんけしくん」(ヒノデワシ株式会社)や「ほるナビ」(株式会社シード)、「ラビーゴム」(道刃物工業株式会社)などがあり、パッケージのデザインには人気のクリエイターが起用されています。


消しゴムはんこ、消しゴム印、消しゴムスタンプ、消しゴム版画の違いは何?!

どちらも「消しゴム」を使って印(版)を作り、彫り方や使用する道具もほぼ共通していることから、現在では「消しゴム版画」も「消しゴムはんこ」もほぼ同義であると捉えられていますが、表現方法や消しゴムの大きさなどで呼び方が分類されています。片手に持って捺せる小さなサイズで「はんこ」「印」と呼ぶものは「消しゴムはんこ」「消しゴム印」に分類され、基本的には「ひと捺し」「一色」で表現します。それに対して、片手で持って捺せないような大きなサイズで「版」「版画」と呼ぶものは「消しゴム版画」に分類され、多色刷りなど版画などの技法も用いられます。そのため「はんこ」サイズの小さなものでも、二色刷り以上にする場合は「一版」「二版」と呼ぶことから、こちらも「消しゴム版画」に分類されています。また、消しゴム印(版)を何度も繰り返し押印してアートを表現するものは技法として「消しゴムスタンプ」と呼ばれています。「消しゴムはんこ」「消しゴム印」「消しゴム版画」「消しゴムスタンプ」を総称した国際的な呼び方として「イレイサースタンプ(Eraser Stamp)」があります。


消しゴムはんこはどこで学べますか?

インターネットや本で「独学」という人も増えていますが、全国各地のカルチャー教室などでも講座が開かれていたり、ハンドクラフトイベントなどでワークショップも開催されています。近年は消しゴムはんこの作り方を詳しく紹介した技法書が多数出版されています。また、通信講座に「はんけしくん消しゴムはんこ基礎講座・中上級講座」(ヒノデワシ株式会社)があります。


消しゴムはんこを作る道具は決まっているの?

消しゴムはやわらかく彫りやすいという性質がありますので、カッター、三角刀、デザインナイフなど、どれを使用してもかまいません。自分で一番彫りやすい道具を使ってください。彫りやすく人気の高いものには「デザインナイフD-400」(エヌティー株式会社)などがあります。また、消しゴムはんこ専用の彫刻刀「ゴムハン彫刻刀」(道刃物工業株式会社)なども発売されています。


消しゴムはんこには専用の消しゴムを使った方がいいの?

文具店や画材店など市販されている消しゴムには様々なタイプがあり、原材料の配合などにより、かたさが異なります。消しゴムはんこ用に開発された専用の消しゴムは、彫りやすく、捺しやすいかたさに調整されていますので、耐久性なども考慮して、専用の消しゴムを使用することをおすすめします。主な専用消しゴムには「はんけしくん」(ヒノデワシ株式会社)や「ほるナビ」(株式会社シード)、「ラビーゴム」(道刃物工業株式会社)があり、色やかたさなど様々な種類が発売されています。また、近年はダイソーなど100円ショップなどでも消しゴムはんこ専用の消しゴムが売られています。


消しゴムはんこにどんなインクが合うの?

発色がよく人気のものに株式会社ツキネコの「アートニック」や「ニジコ」「カラーパレット」シリーズ、有限会社こどものかおの「ウォーターカラー」「カラーキス」シリーズなどがあります。布などにも使用できる「バーサクラフト」(株式会社ツキネコ)シリーズなども人気です。


消しゴムはんこに木の持ち手は必要なの?

消しゴムはんこの「持ち手」(台木)は、捺す時に「インクで手が汚れないようにするため」と「見た目をおしゃれにするため」の目的がありますが必ずつけなくてはならないものではありません。2010年に実施したアンケートでは「消しゴムはんこに持ち手をつける人」の割り合いはほぼ半数でした。ちなみに消しゴムと木材を接着する方法には、プラスチックや木材、ゴムなどに対応している「多用途型の接着剤」(例:セメダインスーパーX)や、クッション性のある強力両面テープなどが一般的です。


消しゴムに写した鉛筆線をきれいに取る方法は?

消しゴムに図案を写して彫った後の鉛筆線をきれいに取り除く方法は、まず「ねりけし」や「布テープ」などで表面の彫り残した消しゴムなどを大まかに取り、「クレンジングオイル」で丁寧に洗浄します。その後、「せっけん」「食器用洗剤」などでオイルをしっかりと洗い流してください。消しゴムにオイルが残るとスタンプインクをはじくことがあります。「クレンジングオイル」の代わりに、「サラダオイル」や「オリーブオイル」などを使う方法もありますが、「クレンジングオイル」ほどの除去力はありません。


オリジナルの消しゴムはんこを作って販売したいけど資格などは必要なの?

自分のオリジナルデザインの消しゴムはんこを制作してイベントやフリーマーケット、ネットオークションなどで販売するために特別な資格は必要ありません。但し図案やデザインはオリジナルでなければなりません。消しゴムはんこの本のデザインを使用したり、アニメやキャラクター、ロゴマークなどを無断で使用することは著作権法違反や商標法違反となり、法律で罰せられたり、損害賠償を請求されることがあります。また、有名人などの似顔絵を使用して販売することも肖像権・パブリティ権の侵害と考えられる場合があります。


自作の消しゴムはんこはどんなところで販売できますか?

オリジナルデザインの消しゴムはんこは、フリーマーケットや手づくり市、専門イベントなどで販売活動を行っている人が増えています。またYahoo!オークションやモバオクへの出品や、ブログやホームページでのオーダー受注、雑貨店への委託販売など販売方法は様々です。


オリジナルの消しゴムはんこ販売できるイベントはありますか?

全国のフリーマーケットや手づくり市などで販売している人が増えています。2007年から毎年東京で開催されているスタンプ専門イベント「スタンプカーニバル」では多数の消しゴムはんこクリエイターが出展しています。また、東京ビッグサイトで年2回(春と秋)開催されている「デザイン・フェスタ」などにも消しゴムはんこでの出展者が増えています。また、Yahoo!オークションやモバオクでは自作の消しゴムはんこが多数出品されています。


消しゴムはんこを教えるための講師やインストラクターの資格は必要なの?

消しゴムはんこを指導するための特別な資格は必要ありませんが、企業や団体によるインストラクター制度があり、認定を受けるとサポートを受けることができます。主なインストラクター制度にはヒノデワシ株式会社の「はんけしくんインストラクター」、「日本遊印アート協会」などがあります。2012年にはJESCAイレイサースタンプ振興会が「JESCA消しゴムはんこ技能認定制度」をスタート予定です。




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