第3回品評会 最高金賞受賞 まめ・はん eriさん

 消しゴムはんこファンの皆様、大変お待たせいたしました。本日は【第3回国際イレイサースタンプ品評会】の金賞、最高金賞、そして特別審査員賞となる山田泰幸賞の発表を行っております。
 
 イレイサースタンプのデザインと彫りの美しさを競うコンテスト【第3回国際イレイサースタンプ品評会】は、2018年6月17日に『浅草橋けしごむはんこヴィレッジ vol.3』会場にて開催され、ご来場いただいたお客様にエントリー作品の中から金賞に相応しいと思う3作品をお選びいただき、投票にご協力いただきました。6月下旬に開票が行われ、金賞作品ならびに最高金賞作品が決定しました。
 今回はエントリー数が過去最多の34作品、有効得票数も過去最多となる312票(936ポイント)を数え、金賞は得票数上位30%の作品(10作品)だけに授与される大変栄誉のある賞となります。そして金賞受賞作品の中で最も得票数の多い作品が、頂点となる最高金賞に輝きます。
 
 大変長らくお待たせいたしました。それでは、【第3回国際イレイサースタンプ品評会】最高金賞受賞作品を発表いたします。


【最高金賞】まめ・はん eriさん

まめ・はん eriさんは、第2回国際イレイサースタンプ品評会において金賞を受賞しており、2回連続入賞となる今回は最高金賞に輝き栄光の頂点を極めました。


「第3回国際イレイサースタンプ品評会」を振り返って

 はじめに、第3回国際イレイサースタンプ品評会にご参加いただきました作家の皆様と、浅草橋けしごむはんこヴィレッジvol.3にご来場いただき品評会の投票審査にご協力いただきました皆様に、この場をお借りして心より厚く御礼申し上げます。
 今回の品評会は、史上最多となる34作品のエントリーと312票の投票(有効ポイント数936ポイント/無効票ゼロ)という、これまでにない大きなスケールでの開催となりました。持てる力をフルに発揮して素晴らしい作品を制作しエントリーしていただいた作家の皆様と、限られた時間の中で作品をじっくり審査し投票にご協力いただいた皆様に、心より厚く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。

 第1回品評会ならびに第2回品評会のエントリー作品に比肩する大変素晴らしい作品が集結した第3回品評会は、開票作業が進むにつれ順位が目まぐるしく入れ替わる波乱の展開となりました。目を見張る出来栄えの作品がこれほど多く集まったことで、審査投票いただいた皆様が大変悩んだ末に3つの作品をお選びいただいたであろうことは想像に難くありません。
 このような混戦模様の中、着実に得票を重ねた10作品が金賞に選出され、金賞受賞作品の中で最も得票数の多かったエントリーナンバー22番「まめ・はん eri」さんの作品が栄誉ある最高金賞に輝きました。本当におめでとうございます。


 私は開催委員長として、エントリー作品が事務局へ到着してからの開封作業、作品の撮影、会場での展示とほぼすべてのプロセスに第1回開催時より携わっております。そして、すべてのエントリー作品において開封時に細部まで確認させていただいておりますが、開催を重ねるたびに『品評会にエントリーされている作家の皆様は、制作に用いるテクニックや制作スキルにほとんど差がない』という印象を強く持つようになってきました。

 では、なぜ得票数に差が出るのでしょうか?

 ここからはあくまでも私の推測ですが、制作者が作品のデザインを通して「何を伝えようとしているのか」がわかりやすい作品に得票が多く集まったのではないかと考えております。「制作者が作品に込めた想い」「作品が持つストーリーや情景」など、作品のテーマが一目見ただけで伝わってくる『わかりやすさ』という点が審査投票のひとつの基準となっていた可能性があるということは、今後の作品制作においての重要なヒントになるのではないでしょうか。


 私的考察になりますが、今回エントリーした作品の多くは「ハンドメイドホビーとしての消しゴムはんこ作品」という範疇を超越し、「アートとしての消しゴムはんこ作品」という領域に到達していたのではないかと思いました。とはいえ、限界の領域にはまだ行きついていないと考えております。
 本日よりエントリー受付を開始いたしました、2018年12月9日に開催される【第4回国際イレイサースタンプ品評会】には、これまでになかったまったく新しいスタイルの作品や、消しゴムはんこの常識を覆すような作品が登場するのではないかと思うと、胸の高まりを感じずにはいられません。

 「身近にある道具で手軽に楽しめるハンドメイドホビー」として多くの愛好家に親しまれているのが消しゴムはんこの最大の特長です。『作る楽しさ』を決して忘れずに、制作技術とデザイン力のさらなる研鑽に邁進し、素晴らしい作品に再びお目にかかれますことを心待ちにして、皆様へのご挨拶といたします。

 国際イレイサースタンプ品評会 開催委員長  中鉢久夫


~【国際イレイサースタンプ品評会】とは?~
『消しゴムはんこ』『消しゴム版画』のさらなる発展と技術向上を目指すことを目的として開催される、消しゴムはんこの「彫りの技術力」と「デザイン力」を競う業界初の本格的なコンテスト。消しゴムはんこの専門イベント【けしごむはんこヴィレッジ】会場において展示開催され、一般来場者により審査投票が行われる。2017年上半期に第1回、同年12月に第2回を開催し、これまでに延べ87名の消しゴムはんこ作家がエントリー。それぞれの作家が持ち得る技術の粋を集めて制作した、非常に高い完成度を誇るハイレベルな作品が毎回多数エントリーすることでその名が知られている。

http://www.eraserstamp.net/fair/

※【第4回国際イレイサースタンプ品評会】のエントリー受付は、第3回品評会最高金賞の発表後に開始いたします。詳しくは上記リンクをご覧ください。


(国際イレイサースタンプ品評会開催委員会 / 2018年6月30日更新)

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