アートナイフプロ その実力とは?

 先日こちらでご紹介した「デザインナイフを考える」内で取り上げた「オルファ アートナイフプロ」。
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 多くの消しゴムはんこ愛好家が愛用し絶大な支持を集める理由を探るべく、今回は消しゴムはんこのエキスパートA氏と消しゴムはんこビギナーB氏にアートナイフプロを使用して消しゴムはんこを制作していただき、お二人が普段使用している一般的な30°刃先のデザインナイフと使用感がどのように違うのか?などを検証していただきました。


エキスパートA氏の感想

・細かい部分がとても彫りやすい
・刃の中央部分を使えるのが良い
・余白(特に印面の外周部分)がとてもきれいに仕上がる
・意識しないと刃が深く入り過ぎる傾向がある
・刃の幅が広いので慣れが必要


ビギナーB氏の感想

・滑らかな彫り味がとても良い
・スイスイ彫り進めることができる
・普通に彫っただけで印面の外周がとてもきれいに仕上がっている
・これまでやったことのない波彫りがとても簡単にできた
・作業時間(彫る時間)が大幅に短縮された


 ここで面白いのが、A氏B氏ともに「印面外周の余白部分がとてもきれいに仕上がる」とコメントしていることです。これはアートナイフプロの直線刃の構造に由来するもので、刃部分の実効長が長く広範囲を一気に彫ることができるためなのではないかと推測されます。


 今回お二人の消しゴムはんこ愛好家の方にアートナイフプロを使用していただいた感想を基に特徴をまとめてみました。

◆どちらかというとある程度彫り慣れた方や、もっと上手に彫りたい・印面をきれいに仕上げたい・彫る技術の上達を目指したいと考えている方に向いている。
◆ビギナーの方が使用しても切れ味の良さや操作性の高さゆえに、これまで彫ることが難しかった図案を彫れるようになる等「彫る技術を底上げする」可能性を少なからず秘めている。
◆刃の全体幅が広いことにより余白処理の際に刃部分の中ほどが使用できる反面、刃先角度がかなり鋭角なのである程度大きな凹部分を彫る際に深く彫らざるを得なくなってしまう傾向がある。
◆消しゴムはんこを制作するツールとして、総じて高い性能と万能といえるほどの幅広い適応能力を備えている。


 次回はアートナイフプロの構造やバリエーションモデル、そしてアートナイフプロ直線刃よりも「鋭角な刃先を持つ製品」を検証したいと思います。


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(ライター 今福大文・2018年2月20日配信)

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