100均&ホムセンのサンドペーパーあれこれ

 前回、消しゴムはんこ用持ち手を製作する際に使用した「サンドペーパー」。木材や樹脂・金属製品の成型、塗装面の傷取りや磨き上げ等に欠かせないアイテムとして、普段から使用されている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。今回は多くの種類がある研磨用アイテムの中で最も手軽に使用できるサンドペーパーにスポットライトを当て、その種類や使い方等をご紹介します。


~から研ぎ&水研ぎ・粗目から極細目まで~

 サンドペーパーはやすりの一種ではありますが、「ものを削る」というより「ものの表面を整え磨き上げる」作業に向く製品です。一般的には紙に研磨剤を接着してあり、必要な大きさにハサミ等でカットして使用します。また、木工用・金属加工用など数種類の製品があり、そのまま使用する「から研ぎ用」と、水で濡らしながら使用する「水研ぎ用」の二種類が存在します。

 また、研磨剤の粒子の大きさを『番手』と呼ばれる数字で表していて、数字が小さくなれば粒子が大きく目が粗く、数字が大きくなるほど粒子が小さく目が細かくなっていきます。


※左が100番・右が320番です

 では、実際に使用する際はどのような種類・どの番手を選択すればよいのでしょう?


~使用番手の二倍数以内を選ぶ~

 今回は、消しゴムはんこの持ち手を含む木材の研磨に特化した選択をご紹介します。

 木材は水で濡らして研磨することはありませんので、サンドペーパーは「から研ぎ用」「水研ぎ用」のどちらを選んでもOKです。水研ぎ用は主に金属を研磨する際に使用しますが、木材のから研ぎ用として問題なく使用できます。また、濡れても研磨剤が剥がれ落ちにくくなっているため、から研ぎ用と比較して若干ですが耐久性が向上しています。

 使い方は数字の小さい粗目から始めて数字の大きい細目で終了するようにします。木材であれば120番あたりから始めて800番あたりで終了するのが一般的ですが、木材の状態や仕上がりの好みによって開始番手と終了番手を自由に選んでよいと思います。終了番手が細目であればあるほど表面が滑らかな仕上がりとなります。

 粗目から細目に番手を切り替える際は、仕上がりをきれいにするため現在使用している番手の二倍数以下の番手を使用することをお勧めします。例えば【120番→200番→400番→800番】、もしくは【120番→240番→480番→800番】という感じで選ぶとよいでしょう。


~低価格化で入手も容易に~

 過去にはサンドペーパーはホームセンターや工具類を取扱う店舗で購入するというのが一般的でしたが、最近は100円ショップで番手違いが複数枚セットで販売されるなど、比較的簡単に入手できるようになりました。試しに購入してみましたが、普通に販売されているサンドペーパーと遜色ない印象です。

 なお、サンドペーパーの番手はほとんどの場合ペーパーの裏に数字で記載されています。購入する際や使用する際は、必ず番手を確認して間違わないよう注意してください。

 次回は持ち手の仕上げについて考察してみたいと思います。お楽しみに!


(ライター:今福大文/2017年9月28日配信)

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